私のかたづけの先輩、岡田漬先輩はまったくストックを持っていません。
ストックというのは、トイレットペーパーや洗剤はもちろん、食べ物や常備菜などもです。
これには大変なカルチャーショックを受けました。
だって私は、食べたい時にお菓子のストックがないなんて爆発しそうになるし、洗濯したい時に洗剤がなければすごく悔しい思いをするのが経験でわかっているからです。
しかし先輩はそんなことでいちいちイライラしたりはしません。
とてもおおらかで、かつ自分に厳しいのです。
先輩は冷蔵庫にほとんどなにもなくても気にしません。
というか、先輩の家の冷蔵庫は常にほとんど空です。
ただ自炊をしない訳ではなくて、むしろ調味料は人一倍揃えてあります。
たとえば、醤油麹なんかも手づくりして使いこなしていてびっくりしました。
ではそれでどうするのかというと、食べたくなったらそのつど買いにでかけるのです。
これは簡単そうで、意外とできないことです。
そもそもこんなことをしたらただでさえ面倒くさい自炊がますます面倒くさくなります。
そして大抵の人は結局外に食べに行ってしまうことでしょう。
もちろん先輩もそれなりに買いに行くのは面倒なので、材料を買いに行きたくなるまで空腹を我慢します。
そしてお腹と背中がくっついて我慢できなくなってようやく、必要な材料をメモして、それだけ買いにいくのです。
その他の日用品、たとえば洗剤やシャンプーも同じです。
使いたい時にないことがわかれば、それをひとつだけ買いにでかけます。
しかもメモや、岡田漬先輩の頭のなかであらかじめ決めておいたもの意外は絶対に買いません。
これは以前紹介した物を増やさないためのヒントと通ずるものがありますが、それは私が実行しているよりもとてもストイックで、私からしてみれば苦行のようです。
もちろん、そのつど欲しいものだけを買いにいくのでその時必要でない安売りのものなどには手を出しませんし、安売りを狙って買い物にいったり、安いからといって必要以上に多くかったりはしません。
また今すぐ欲しいものですから、わざわざ遠くて安いスーパーに出向いたりもあまりしないようです。
ですから、安売りマニアの方にとってはお得感が少なくて買い物上手ではないと思われるかも知れませんが、ある程度コスパは気にしますし、その時安いものから献立を考えますから、そんなに損ではありません。
そもそも最悪でも定価で買うというだけで損はまったくしていません。
しかもこの買い物の仕方では絶対に無駄なお金は使わないのです。
それに、胸に手を当てて考えてみてください。
やすい!と思って買ったものは、後から考えると食べたくなかったり、料理しずらかったり、ムダな間食となってお腹の脂肪の肥やしとなったり、必要以上で腐らせたりすることを…
言うまでもなく、先輩はスリムで体型もほとんど変わりませんし、お金もほとんど使いません。
同時にストックを家に置かないことによって、部屋のスペースも使っていないのです。
またこの買い物の仕方にすれば、その時食べたいメニューを食べられるし、冷蔵庫が常にスッキリ見通せるのでモノを腐らすことが少なくなります。
なぜなら、たとえ材料が余っても次の買い物の時にそれを活かした献立を考えればいいからです。
それに余ってもひとつやふたつですから、次の次には持ち越すこともないし、それだけを活かせばいいので献立も考えやすくて早く消費しやすいのです。
ですから、一人暮らしや二人暮らしの方にもとてもオススメの買い物の仕方です。
私も先輩の買い物の仕方を見てから、なるべくそのつど必要なだけ買うようになりました。
その効果は他の人にも目に見えてわかるようで、以来「無駄遣いが減ったね」と家族からも評判です。
ちょっとの自制で、様々なメリットを生み出すこの買い物法、ぜひ日々のお買い物の際に意識してみてください。
そして、このブログの数少ない読者様にも、お金が貯まりやすくなった!なんてことがあれば幸いです。
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